2015年、静岡市北、・杉尾山、平山林道に渡るサシバ大集団のルートを探る山梨県各地の調査結果。 |
ふれあい自然探鳥会タカ渡り観察グループの池上武比古が要約しました。 日付あとの【静岡 XX】はその日の杉尾山、平山林道のサシバ・カウント合計(重複は除かれている)。文中はデータがある範囲で、日付、場所名、観数者名(敬称略)、観察時間、天気、風向・風力、サシバカウント数(なお文中で挙げる数字はサシバ)、詳報サシバの後の( )は飛去方向。コメントは断りのない限り観察者のもの、池上のコメントは【 】内 |
本ページは池上氏が作成されたテキストデータをテーブル形式に変換したものです。 |
2015年 | ||
9月12日(土) | 静岡 | 【静岡 57】 |
身延町・三石山林道 | 八王子・中阿地 結果:サシバ 9、ノスリ 2、ミサゴ 1、ハヤブサ 1 詳報: 08:00 サシバ 1 09:24 ミサゴ 1 09:25 サシバ 1 10:32 サシバ 1 10:47 ノスリ 1 11:10 サシバ 2 11:29 サシバ 2 11:55 サシバ 1 12:45 サシバ 1 14:05 ノスリ 1 15:40 ハヤブサ 1 興味深いことは、全てが真南に渡去したこと。そのほか、渡らずハチクマ幼 2。 |
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9月14日(月) | 静岡 | 【静岡 49】 |
南アルプス市・県民の森(櫛形山北東の見晴らし平) | 八王子・清水盛通 08:50-14:00 曇り時々晴れ 結果:ハチクマ 11、サシバ 19 その他のタカ ノスリ、ツミ、クマタカ、トビ、不明のタカ4 詳報: 09:10 ハチクマ 1 09:50 ハチクマ 2 10:15 ハチクマ 1 10:30 ハチクマ 3 10:50 ハチクマ 2 11:30 ハチクマ 2 11:55 サシバ 8 12:05 サシバ 1 12:20 サシバ 6 12:45 サシバ 2 12:55 サシバ 2 ハチクマはほとんどが北から入り、櫛形山頂付近を南に飛んだ。サシバは北から入り多くは見晴らし平上空を通りハチクマよりは東側を通過した。観察ポイントより低く富士川をバックに飛ぶものもあった。 |
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9月15日(火) | 静岡 | 【静岡 575】 |
南アルプス市・県民の森(櫛形山北東の見晴らし平) | 八王子・清水 07:40-14:00 曇りのち晴れ 結果:ハチクマ8、サシバはカウントできず 詳報: 07:50 ハチクマ 1 08:00 ハチクマ 2 10:20 ハチクマ 2 10:35 ハチクマ 1 10:50 ハチクマ 1 13:05 ハチクマ 1 高気圧の中心が北に偏り櫛形山には終日雲がかかって条件は良くなかった。昨日、進入した北側にも雲がありカウントしたハチクマはすべてばたきをせずに滑空して富士川沿いを南下した。半数は俯瞰する高度で見逃したタカも多いと思われる。 *今回のポイントは静岡付近を通過するタカの北からの進入ルートを想定しての観察ポイントです。 |
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9月19日(土) | 静岡 | 【静岡 277】 |
身延町・三石山林道・展望台 | 八王子・中阿地 結果:サシバ 4、ハチクマ 5 詳報: 09:10 サシバ 2 甲府方面から南へ 09:30 サシバ 2 毛無山の連なりから西へ 10:35 ハチクマ 幼1 10:40 ハチクマ 幼1 12:00 ハチクマ 2 毛無山方面から南西へ 13:15 ハチクマ 3 毛無山方面から南西へ 数が上がらなかった上に静岡との関連が見えなかった無念。 |
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9月20日(日) | 静岡 | 【静岡 277】 |
身延町・三石山林道・展望台 | 八王子・中阿地 結果:サシバ 2、ツミ 1、ミサゴ 1 詳報: 13:02 サシバ 2 13:20 ツミ 1 13:40 ミサゴ 1 生憎の天候、2時すぎに晴れ間が戻ったがそれ以降タカに動きなく、ツバメが群舞していたのを恨めしく見るばかり。 |
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七面山 | 楠木憲一 09:00-13:30 結果:サシバ 16、ハチクマ 13、ノスリ 2 |
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9月21日(月) | 静岡 | 【静岡 1101初盤のピークが始まる】 |
南部町・六地蔵公園 | 東京支部・吉邨 08:58-16:00 晴れ 30℃ 地上風はEまたはNE1〜2 高空はWSWに雲がゆっくり動く篠井山の山頂部分は終始雲の中 結果:サシバ 34、ハチクマ 0 サシバの渡りは 10:28-12:46 まで 詳報(主な記録): 10:28-10:30 サシバ 11 N合流合計11タカ柱、高度を上げh1000SSWへ飛び去る 11:35 サシバ 5 篠井山山頂南側上空でタカ柱、高度を上げh1500 SWへ 12:40-12:46 サシバ 7 NNEから西側2Kmを 1 飛来、WSWのピークで 5 が合流しSWへh900 WSWのピークでタカ柱ができるときに数が増すのは篠井山の西側を通過したものと思われる。 |
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朝霧高原・アリーナの北側約1kmの牧草地 | 富士川町S氏 14:00-15:30 曇り、西側の毛無山は上半分が雲の中。南南西方向の天子ヶ岳、長者ヶ岳は山頂まで見える。 結果:195 詳報: 14:05 2 14:10 2 14:15-14:35 82+ 32+ 14:40 32+ 14:48 5 14:58 40+ 今季初の観察で、現地到着早々、まとまった数が出現。ハチクマらしきシルエットも数目撃したが確定には至らず。北の方向から現れ、南南西(天子ヶ岳方向)へ飛去した。 |
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大成 | 楠木憲一 08:00-11:00 結果:サシバ 4、ハチクマ 2 |
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9月22日(火) | 静岡 | 【静岡 1433 序盤ピーク】 |
南部町・六地蔵公園 | 東京支部・吉邨 06:00-16:00 晴れ 27℃(22℃ 6時)地上風はNEからE 1〜2 高空の風無く雲はほとんど動かない、篠井山の山頂は8時には麓からガスが上がり雲の中、午後からは雲が厚くなった 結果:サシバ 420、 ハチクマ 6 サシバの渡りは09:36-15:50まで、12:50までは 13 のみ 詳報(主な記録): 12:50 7 篠井山南側でタカ柱 SSWへ h1800 13:01-13:04 11 篠井山山頂部を真っ直ぐSSWへ h1000〜1500 上下にばらけている 13:21-13:24 27 篠井山山頂付近を南下 タカ柱を形成後 SSWへ h2000 14:01-14:11 44 篠井山山頂付近の西側を通過、タカ柱形成後 SSW〜SWへ h1800〜2000 14:13-14:29 78 篠井山山頂付近を真っ直ぐにSWへ h1000〜1500 14:35-14:39 107 篠井山の1km東側を真っ直ぐにSSWへ h1500 一部はタカ柱を形成 15:12-15:16 46 篠井山の東側を真っ直ぐにSSWへ h1200〜1500 15:28-15:31 24 篠井山山頂付近を真っ直ぐにSWへ h1500 15:48 26 篠井山山頂付近を真っ直ぐにSWへ h1400 篠井山山頂付近を通過するものは山稜と雲の間を飛んでいくが、雲の中から現れるものや雲の中に消えるものもいる。見た目よりも雲が薄い様子。タカ柱形成の時に数が増えること、山稜に急にタカ柱ができることから山腹の低いところを飛んできたものがいると考えられるのでカウントもれがあるはず。 |
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9月23日(水) | 静岡 | 【静岡 588】 |
南部町・六地蔵公園 | 東京支部・吉邨 06:00-16:00 晴れ 25℃6時 地上風 E1〜2 一時SE 高空はほぼ無し。篠井山は正午前から雲が取れた。 結果:サシバ 61、ハチクマ 3 サシバの渡りは07:12-15:48まで 詳報(主な記録): 09:57 5 Nから進入し上空を通過 帆翔上昇後にSSWへ h1000 11:07 6 観察点東1km WとSSWへ h1000 13:20-13:25 5 N側から 4 進入SWへ SWの山稜で 1 を加えタカ柱 SWへh1000 15:11 12 観察点西側500mでタカ柱形成後SWへ h1000 前日までと同様に篠井山沿いに飛ぶものもあるが、観察点上空や更に東側を飛ぶものなどばらけていた。楠木さんの見立てではこれまで何処の山も雲がかかり西へ飛べないので皆南下したと考えられるようだ。 この先コンディション変化でこの場所で同様に飛ぶかは疑問だがひとまず目的は達せたようなので次は更に北側にポイントをずらしてみようかと考えている。 |
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9月27日(日) | 静岡 | 【静岡 0】 |
櫛形山北東の見晴らし平 → 麓にあるほたるみ館・駐車場に変更 | 清水 08:00-15:00 曇り 昼過ぎまで低層の雲に阻まれ観察できず。 結果:サシバ 8、ハチクマ 3 |
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9月28日(月) | 静岡 | 【静岡 39】 |
櫛形山北麓にあるほたるみ館・駐車場 | 清水 08:00-15:00 晴れ 櫛形山頂上付近に雲があるものの視界良好 結果:サシバ 23、ハチクマ 8 静岡ルートへの北からの供給を想定しての観察を合わせて8回行いました。 考察: ?飛行ルートとしては北から櫛形山東麓を通過するものがほとんどでポイントとしては外していないと思う。 ?櫛形山に向かってくるコースからは、甲府盆地を横断もしくは群馬・秩父連山からではないようです。 ?通過したタカはハチクマ比率が高いのが特徴で飛行能力を必要とするコースとの印象。 ?通過総数からは静岡ルートに大きく加算できるポイントではないようだ。 ?サシバは最大で8集団、ほとんどが単独でのばたき飛行で“はぐれタカ”と思われる。 ?長野・八ヶ岳方面からのルートがあるならもっと北にあるのではないでしょうか? 今回の結果を持って今年度のこのポイントでの観察は終了とします。 |
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9月29日(火) | 静岡 | 【静岡 1901、29日 中盤の大ピークの始まり。関東では奥多摩の合計は 739】 |
富士吉田市・富士北麓公園 | 清水 08:00-15:00 快晴→曇り (10:30より12:15まで乱気流を伴う黒雲に覆われて動きなし) 結果:サシバ 809、ハチクマ 29 状況: 観察開始時に停留していた6が飛び出し幸先の良いスタート。10時過ぎ10数のタカ柱が現われ、後続は前面の黒雲に高度を下げ戻ってしまう。雲が晴れると、動きがあると期待しながら待つ事2時間!いよいよやってきました。そろそろ現われて、双眼鏡を向けた先には旋風のように低層から見事なタカ柱! 200を超える集団が飛び去った後も次々に雲間からサシバの群れ。13:30過ぎには120を越える絶え間なく流れ続ける川のような集団にしびれました。 独りで視野4度と7度の双眼鏡で通過ポイント付近を集中しての観察なので捉えきれない、相当数のタカがいたと思われます。メイン飛行コースは三つ峠山付近の雲間から現われ河口湖を経て本栖湖方面でした。 |
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9月30日(水) | 静岡 | 【静岡 4886 今シーズン最大のピーク、なのに少ないのは別ルートを飛んだということか。関東では奥多摩で6】 |
富士吉田市・富士北麓公園 | 清水 08:00-15:00 快晴→晴れ 結果:サシバ 72、ハチクマ 4 状況: 昨日の続きと少しは期待したがそこそこな渡りをカウントした。昨日は三つ峠山方向から本栖湖を目指すルートだったが、今日は東側の都留方向より進入し、国道139号線の南側を飛び朝霧高原方向に飛び去るものがほとんど。 |
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朝霧 | S氏 11:45-15:10 天子山塊は毛無山から天子ケ岳まだはっきり見える。 結果:サシバ 11、不明 2(ハチクマのようだが・・・)北から飛来、南南西へ飛去 |
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10月3日(土) | 静岡 | 【静岡 1119 関東では奥多摩で 323】 |
富士宮市佐折(35.313677,138.572210)標高500m天子ケ岳の南東約4km | 吉邨 07:57-16:00 晴れ 27℃ 地上風はS〜SE1〜2 11:00頃からSW3 高空はNW 13:20Wから雲が広がり天子ケ岳山頂も雲に覆われる 雲の高さ900m 9月21〜23日に行った南部町六地蔵公園(35.239138,138.461864)の結果から更に北側の進入路を探るべくポイント設定した。 結果:サシバ 144、ハチクマ 3] サシバの渡りは13:31-15:55まで 詳報(主な記録):(高度hは標高で表記目安) 14:04 13 NWから天子ケ岳東側をSWへ飛ぶ途中タカ柱 h1300 14:10-14:15 44 NまたはNNWから天子ケ岳東側をSWへ飛ぶ途中タカ柱h1000 15:33 16 Nから進入天子ケ岳と長者ケ岳の間をWへ飛ぶ h2000 14:42-14:55 13 Nから天子ケ岳の更に東側を真っ直ぐSWへ飛ぶ h2000 15:33 30 Nから進入天子ケ岳と長者ケ岳の間をWへ飛ぶ h1500 15:55 21 Nから進入天子ケ岳の東側を真っ直ぐSWへ飛ぶ h1000 全てがNからの進入で天子ケ岳の東側を飛ぶものと天子ケ岳の北側の長者ケ岳との間を飛ぶものと二通りを確認できた。北北西3.5kmには田貫湖があり田貫湖とを隔てる山稜(h800)でトビ、ノスリ、ツミなどが帆翔していたのでこの付近のサーマルをサシバも使用している可能性が高いとみて翌日のポイントを田貫湖に変更した。また正午過ぎまで猪之頭から飛び立ったパラグライダーが天子ケ岳まで飛んで来ていた。 |
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朝霧 | S氏 11:45-14:00 結果:ハヤブサ 1、サシバ 1 |
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10月4日(日) | 静岡 | 【静岡 498 関東では奥多摩で30】 |
田貫湖(35.34226,138.563284)標高660m | 東京支部・吉邨 06:00-15:30 晴れ 25℃(11℃6時)地上風は7:30までNE3〜4 後にS〜SW1〜2 高空はW 結果:サシバ 28、ハチクマ 0 サシバの渡りは 11:16-15:05まで、13:42 までは3のみ 詳報(主な記録): 14:20 10 田貫湖のNNW3〜4km h1300 帆翔上昇 SWへ h1500〜1800 14:27-14:30 5 天子ケ岳から北に延びる山稜沿いにNからSWへ h1500〜1600 14:54 4 田貫湖のN3kmをWへ飛び天子ケ岳からの山稜に来ると山稜沿いにSWへh1500 朝霧高原から田貫湖上空へ来るものを期待したが飛ばず、田貫湖より更に北側3〜4kmを西に飛んでいる様子でそのまま山稜を越えてSWへ飛ぶものと山稜沿いに飛んでから天子ケ岳を過ぎてからSWへ飛ぶものがいる。3.5km北にはパラグライダーの発着点がある。 両日の様子からは恐らく朝霧高原からのものが飛んでいるはずでどれも天子ケ岳から北へ毛無山まで間を早く越えたい様子で山に雲がかかっていなければ1800〜2000m近くまで上昇し越えていくが条件が悪いと天子ケ岳の南まで南下する。また方向はどちらも南西方向、六地蔵公園での侵入も北からなので恐らく山越えの後はそのまま富士川を越えていると思われる。 |
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2016年秋 |
静岡ルート追跡記録 |
2014年秋 |